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12月年内は29日まで診療しております。 1月年始は5日から診療致します。 皆さま良いお年をお迎え下さいませ。

2025年10月20日に【放っておくと怖い子どもの風邪のこと】を発売致しました。院長と副院長の共著です。日頃の鼻風邪のお悩みに関して、分かりやすく読みやすく解説しました。医療従事者にも読んで頂きたく日々の診療のtipsも盛り込みました。是非お手に取って頂けると嬉しいです!

今週のホワイトボード(11/17~)

「インフルエンザが流行してきました」

当院でのインフルエンザ患者数が1110日の週から急に増加しています。今まで週に15人程度だったのですが、先週の34倍になっています。ほとんどがA型ですが、B型の方も今シーズン2人いました。熱が出て検査するまでの時間が早すぎると、インフルエンザであっても抗原迅速検査が陽性に出ないということはあり得ます。当院ではその問題をカバーするため15分ぐらいで判定できる遺伝子検査を取り入れています。ただし保険上の縛りがあります。発症して12時間以内で、5歳未満の子どもや喘息の様な基礎疾患があれば適用になります。「今行っても早くて検査してくれないかも」と思わず、上記に当てはまれば早めに来院しても大丈夫です。

今週のホワイトボード(11/10~)

「お陰様で本は順調に滑り出しました」

アマゾンの口コミでは3件もあり、すべて5つ星をいただきました。出産祝いに良いというコメントもあり思ってもいない言葉でした。2人の小児科の先生が「小児科医に読ませたい」という意見も有難く頂戴しています。個人的な意見としてやはり小児科医に読んでほしいという声が複数聞こえてきました。三宮のジュンク堂や梅田の紀伊國屋ではパネル展開していただき、東京の八重洲ブックセンターでは表紙を向けて18冊並べた展開(6冊×3段)をしていただいたようで有難いことです。皆様の協力のおかげで日々行っていることが段々認められているようで嬉しく感じています。メディアも2件コンタクトがありました。

今週のホワイトボード(11/4~)

「抗ヒスタミン薬は風邪に効くのか?」

抗ヒスタミン薬は鼻アレルギーの水鼻を止めるために使ったり、湿疹で痒い場合にかゆみ止めとして使ったり、蕁麻疹の時治す薬として使っています。しかし風邪にも医者によっては時に使っているようです。確かに従来からあるペリアクチンのような抗ヒスタミン薬は保険上使用が認められていますが、リスクも多いということが分かってきています。痙攣を起こしやすくなる、傾眠・ふらつき・興奮などの副作用も出やすいので2歳未満は慎重投与となっています。また粘々の鼻汁や痰の気道分泌物がさらに粘くなる可能性もあります。当院では風邪には使っていません。大人の風邪のデータですが、1~2日目の短期で検討した場合、症状が軽くなったかどうか尋ねると、抗ヒスタミン薬を飲んだ人は45%が軽くなったと答え、偽薬を飲んだ方は38%とやや差はありますがほとんど変わりません。3日目以降で調査すると両者に差はなかったということです。

今週のホワイトボード(10/27~)

「急性中耳炎の治療」

急性中耳炎の7095%は自然治癒します。抗菌薬を処方しても発熱期間を短縮できません。全身所見としての症状と鼓膜の局所所見がともに重症の時にのみ初期から抗菌薬の処方が要ります。以上中山書店から発刊された「どう診る?小児感染症」という新しい本から引用しました。小児科医は鼓膜の局所所見が苦手でどうしても耳鼻科の先生に依頼することが多く、悩みの種でした。しかしこの考え方なら「発熱がない」「耳も痛がらない」「元気である」なら原則的に抗菌薬は不要となります。ただし2歳未満、両側耳の罹患は難治化の可能性があり慎重に対応しなければなりません。元気なのだけれどたまたま耳鼻科に受診して鼓膜を見たら中耳炎を指摘されたという場合、この考え方が正しければ慌てる必要はないのかもしれません。

今週のホワイトボード(10/20~)

「妊婦さんへのRSウイルスワクチン」

妊婦さんに接種してできた抗体を胎児に移行させ出生早期のRSウイルス感染症を予防ないし軽症化を図るという予防接種です。接種時期は妊娠24週から36週までで、理想は28週から36週です。県立淡路医療センターの産科では接種をしていないので、産科の了解が得られれば当院で接種いたします。赤ちゃんのRSウイルス感染症の重症具合は小児科医が一番理解しているので、「是非とも接種してください」と申し上げます。接種料金がやや高価ですが宜しくお願いします。このワクチンは60歳以上の高齢者にも適応があり、高齢者も乳児と同じくRSウイルスで重症化する可能性があります。

今週のホワイトボード(10/14~)

「リンゴ病がまだ流行っています」

典型的でないリンゴ病が多くなってきている印象です。初めは頬がリンゴの様に出て数日遅れて上下肢にレース状の発疹が現れます。軽度のかゆみを伴うこともあります。ところが頬の赤みがほとんどなかったり、本来出ることが殆どない体幹に紅斑が出現したりなど医者泣かせの児が増えてきています。治ったかと思っても1週間後、陽に当たって頬に発疹が出てきた児もいます。後日再度発疹が出ることは以前からよく知られていましたが出方が強い様に思います。とにかく発疹があればこの時点では感染源にはならないので、周りにばらまかないため気は楽ですね。

今週のホワイトボード(10/6~)

 「3歳未満児のマイコプラズマ感染症」

マイコプラズマ感染症はかなり下火になってきたと思っていたのですが、最近1~2歳という低年齢のマイコプラズマ感染症が散見されています。幼若乳児の経験もあります。本来は学童時以上の子どもから若年大人の病気ですが、小さい子どもも罹ります。ただ典型的な症状の出方でもなく、軽症なので臨床的に分かりにくいのが現状です。学童以上の典型的な症状は「痰がらみでない長引く咳で、鼻汁は多くありません」。小さい子どもがかかると鼻汁が出現し、咳は痰がらみのこともよくあります。まるで普通の風邪の症状ですね。発熱も数日で落ち着くことが多く高熱ではありません。もちろん肺炎まで至ることも稀です。特別な薬を使わなくても自然に軽快することも多い様です。普通の風邪と見分けがつかないのですが、見逃しても自然に軽快する様です。同様に溶連菌感染症も3歳未満は軽症で普通の風邪と見分けがつかないことが多いです。このぐらいの児においては年齢は重要ですね。

今週のホワイトボード(9/29~)

 「風邪の本を出版します」

10月中旬ごろに親御さん向けの本を上梓いたします。「放っておくと怖い子どもの風邪のこと」という題で一流メーカーの幻冬舎から販売されます。一応、三宮センター街のジュンク堂、阪急梅田の紀伊国屋、東京駅の八重洲ブックセンター、東京二子玉川の紀伊国屋の入り口に展示平積みされる予定です。アマゾンや楽天からも勿論購入できます。風邪でも鼻汁や咳のこと、特に後鼻漏のことにポイントを置いた構成になっています。日頃から鼻汁や咳で悩んでいる子どもさんの親御さんに是非とも読んでいただきたく思っています。子どもさんの病気を理解するのに役立つ本です。皆様宜しくお願いいたします。

今週のホワイトボード(9/22~)

「今流行、これから流行しそうな感染症」

今多いのは「新型コロナ感染症」「リンゴ病」「百日咳」ですが、マイコプラズマ感染症が一時少なくなっていたのが今増加中です。しかも今の段階小さい子どもや重症例が散見されています。本来マイコプラズマ感染症は2歳や3歳などの小さい子どもでは罹っても軽症で済むことが多く、マイコプラズマという認識すらできていない感染症です。しかし重症感があり調べれば陽性に出てきたという現状です。RSウイルス感染症もそろそろ怪しいことになってきました。毎年この時期ぐらいから流行が始まっています。インフルエンザも日本の各地でそろそろ報告が多くなってきています。

今週のホワイトボード(9/16~)

「鼻血の止め方」

慌てない 寝かせない 飲み込ませない が原則です。鼻血の大部分(90%以上)は鼻腔入り口に近い正中側にあるキーゼルバッハという場所からです。鼻の入り口から約1㎝後ろにあります。ここの出血を止めるには外から鼻翼(こばな)を圧迫してください。決して鼻根という上の場所ではありません。そこは骨ですから圧迫しても意味はありません。前かがみになって少し下を向いてください。鼻翼を下からピンチング(親指と人差し指でつまむ)するのが良い方法です。

今週のホワイトボード(9/1~)

 「重症熱性血小板減少症候群」

マダニが媒介する病気は色々あります。日本紅斑熱が代表的な病気ですが、最近注目されている病気に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)があります。今年になって兵庫県内で多く発症しています。817日までの累計患者数は8人で、既に昨年の2倍になっています。報告されている場所は神戸・播磨・姫路などで、致死率1030%と高く、注目すべき重症疾患です。夏から11月ごろまでマダニに嚙まれない様に注意をしましょう。例えば屋外作業時にはズボンの裾を靴下の中に入れて肌を露出しない様にしましょう。マダニ用の虫除けスプレーもあります。嚙まれたら自分で除去せず医療機関(皮膚科など)で処置を受けてください。