2025/7
 
 
 
 
1
2
3
×
4
5
AM
6
×
7
8
9
10
×
11
12
AM
13
×
14
15
16
17
×
18
19
AM
20
×
21
×
22
23
24
×
25
26
AM
27
×
28
29
30
31
×
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2025/8
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1
2
AM
3
×
4
5
6
7
×
8
9
AM
10
×
11
×
12
休診
13
休診
14
×
15
16
AM
17
×
18
19
20
21
×
22
23
AM
24
×
25
26
27
28
×
29
30
AM
31
×
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
8月の夏休みは12,13日になります。 定期のお薬が必要な方は手持ちの残薬をご確認頂き、なくならないよう前もって受診の計画をお願い致します。

今週のホワイトボード(7/7~)

「解熱鎮痛薬は胃を荒らす?」

 解熱鎮痛薬は熱を下げたり痛みを抑える薬で、かなり頻回に処方されます。NSAIDsと言われる一群の薬(イブプロフェン・ロキソプロフェン・ジクロフェナク・ナプロキセンなど)は空腹時の服用は避けるように添付文書には記載されています。しかし胃腸障害のリスクに合わせて制酸薬を併用したりCOX-2選択的阻害薬(商品名セレコックス)を用いることで空腹時の服用は一応可能ですが、出来る限り空腹時は避けるのが良いようです。一方アセトアミノフェンは単剤では胃腸障害は少なく、食欲がなくなる方には特に重宝されています。食後に服用するという縛りはありません。効果はNSAIDsより悪いようです。商品名はカロナール・アンヒバ・アルビナなどです。

今週のホワイトボード(6/30~)

「乗り物酔い」

我々がバランスを崩さず倒れないのは、大脳が視覚情報、内耳から平衡感覚情報、および深部感覚情報を整理し、体勢を調節しているからです。大脳はこれまでの経験をもとにこれら3つの情報を統合し身体がどのように動いているのか判断しています、ところがこれら3つの情報が一致しない場合、大脳は情報を処理しきれず乗り物酔いが発生します。例えば車内で読書をすると、視覚情報はほぼ静止していますが内耳からの平衡感覚情報は不規則な揺れによって刺激されます。大脳はこの時混乱し、乗り物酔いが起こるのです。ところが乳児には乗り物酔いが稀です。それは感覚器の機能や大脳の情報統合機能が十分に発達していないからです。ちなみに一番起こりやすい年齢は612歳、ピークは9歳です。片頭痛の大人は乗り物酔いが多い様です。

今週のホワイトボード(6/23~)

「鼻かみの弊害」

 当院では鼻汁の子どもには盛んに鼻かみを勧めています。さて鼻かみについて考察しましょう。鼻かみによって鼻腔内にかかる圧は66±15Hgで、圧が高ければ鼻腔内内容物が上顎洞(副鼻腔炎の起こる場所)内へ流れ込みます。一方咳発作(6±3Hg)やくしゃみ(5±4Hg)でかかる圧は鼻道が開存しているため高くなく、鼻腔内容物が上顎洞内に流れ込みません。鼻をかんだ時、中耳には493266)㎜Hgと高くなります。これらの数値から鼻かみを強くすれば副鼻腔炎や中耳炎のリスクが高くなります。鼻かみは愛護的にやさしくが原則のようです。耳が「キーン」とするようなかみ方は高い圧がかかっています。また鼻かみの前に思い切り深呼吸で息を吸ってから行うのも圧が高くなる要因でしょうね。

今週のホワイトボード(6/16~)

「近視とスマートフォン」

近視患者は年々増加傾向にあります。極ありふれた状態なので気に留めることが少ないですね。しかし重大な合併症は留意してください。眼軸が延長することにより網膜や視神経が脆弱化し、近視性黄斑変性症や網膜剥離、解放隅角緑内障のリスクになります。また近視患者さんは白内障も起こりやすく、白内障では水晶体の屈折率が強くなり近視が進行することもあります。読書が近視のリスク要因であることは間違いないです。近くを見る時間が長ければ近視が起こってきます。同じ理由でスマホが新たに近視の悪化因子に加わっています。スマートフォンは平均32㎝の所で使用されています。データ使用量と近視の関係が明らかになっています。近視だけでなく、一過性の失明や複視が生じることも報告されています。近視の予防は遠くを見る機会が多い外遊びでしょうね。

今週のホワイトボード(6/9~)

「寝る子は育つ?」

成長ホルモンは睡眠により分泌が促されます。この点から「寝る子は育つ」で正しいかもしれませんが、もっと詳細に分析しましょう。成長ホルモンは深い睡眠の睡眠初期に高値になり、その後も睡眠深度に合わせて成長ホルモン濃度が高くなりますが、その程度は軽度です。徹夜した場合、成長ホルモン濃度は抑制されますが、二度寝でも成長ホルモンはしっかり分泌されます。つまり成長ホルモンの分泌には、睡眠をとる時間帯や睡眠時間の長さではなく、深い睡眠がとれるかどうかが重要です。小さな子どもにとっては昼寝も大切な睡眠と言えそうです。蛇足ですが、睡眠時間が短ければ肥満のリスクが上がるというデータがあります。睡眠に影響されるホルモンは成長ホルモンだけでなく、グレリンやレプチンという肥満に関与するホルモンも挙げられます。睡眠時間が短いとこれらのホルモンの影響で食欲・空腹感が増し肥満に通じるのです。

今週のホワイトボード(6/2~)

「ぐずる赤ちゃん」

 生後3か月までに最大で20%の親が子どもの泣き声が問題と感じています。子どもが泣くのは生後6週間でピークに達し生後1216週で収まってきます。お父さんお母さん大変でしょうが時間で解決するのが殆どなので辛抱です。それでも耐えられない方も大勢いらっしゃいます。そんな場合、4SSwaddling, holding at Side or Stomach position, Shushing-white noise, Swinging)がお勧めです。Swaddingはおくるみで包む方法です。holding at Side or Stomach positionは横向きに抱っこするやり方です。Shushing-white noiseはお母さんの心臓の動脈雑音であるホワイトノイズ(雑音の一種で様々な周波数の音を同じ強さでミックスし再生した音)を断続的に聞かせる方法です。泣き止まない時5分間抱っこした状態で歩き、その後5分間ぐらい坐位で抱っこしてから寝かせるのも良いかもしれません。